ご覧いただきありがとうございます、工芸×お茶の世界を旅する、りりちゃと申します。今回はお茶室にしつらえる「花入(はないれ)」に注目します。
花入(はないれ)とは
「花入」は茶席に飾る茶花を入れる器のことを指し、金属・磁器・陶器・竹・籠製のものなどがあります。とりわけ「竹花入」は、千利休さんが小田原帰陣の時に韮山の竹を切って作ったのがはじめとされ、それ以降大いに用いられるようになりました。
「竹花入」(画像元:http://www.dogo-sado.jpn.org/index.html)
野にあるよう花を入れる
しばしば耳にする花を「活ける」ではなく、なぜお茶の世界では花を「入れる」というのでしょう。
「利休七則」(千利休さんが遺した、お茶の基本の心構えである「おもてなし」について記した七つの心得)の一つにこんな言葉があります。
「花は野にあるにように」
この言葉から教わるように、野の情景を切り取るかのように茶室にそっと起くのが「入れる」と表現する理由の1つだと言われています。(※諸説あります)
そのため、茶花にもちゆる花材は、季節の山野草が多く、つぼみや控えめな花を好むことが多いです。また、花を花入へ入れる際も、手のうちで組み合わせ、一度に花入に入れてゆく。文字通り「花入」なのですね。
今回は私の素朴な疑問からコラムをかいてみました。
これから「茶花」にも目を向けてみようかなと思います!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
りりちゃ