こんにちは!
お正月や成人の日など、今月は日本らしさをとても感じる1か月となりました。
着物好きの私はひたすらSNSで振袖を見てテンションが上がっていました。(笑)
さて、今回も前回に引き続き、私たちに身近な伝統工芸について紹介していきます。
伝統工芸のお弁当箱を使ってみよう
みなさんは普段お弁当箱を使っていますか?
学生時代にお母さんが作ってくれた、節約のために自炊している…などお弁当箱は誰もが使ったことのあるものだと思います。
さて、どのようなお弁当箱を使っているでしょうか。
プラスチックやアルミなどを使っている人が大半だと思います。
そこで、今回私が紹介したいのは「曲げわっぱ」弁当箱です!
最近だとSNSでよく見る人がいると思いますが、よく映えているアノお弁当箱です。
「曲げわっぱ」と聞くと社会の教科書に載っていた「大館曲げわっぱ」を思い浮かべるかもしれませんが、実は「曲げわっぱ」というのは呼び名は違えど全国各地にあるものなのです。
そもそも「曲げわっぱ」とは?
そもそも「曲げわっぱ」とは、伝統的な木工技法「曲物(まげもの)・綰物 (わげもの)」という技術を使って、木の薄い板を曲げて継ぎ目を山桜の皮で閉じて、底を付けた器のことです。
お弁当箱以外にもおひつや神社のひしゃくなどにも使われています。
また、先程も述べたように全国にこの「木を曲げてつくったお弁当箱」はありますが、地域によって、素材が杉や檜だったり、表面が漆塗りだったりと作り方が違います。
名前も曲げ、曲げもの、めっぱ、めんぱ、、、など若干の違いがあります。
なかでも秋田県の大館曲げわっぱは、唯一国の伝統的工芸品に指定されているのです。
曲げわっぱの魅力
それでは普通のお弁当箱と何が違うのでしょうか?
曲げわっぱにしかない魅力について掘り下げていきます!
①冷めても美味しい
わっぱが木で出来ていることに関係しています。
木が呼吸しているため、周りの湿度が高くなると湿気を吸い込み、乾燥していると吐き出しているのです。
そのため、温かいご飯を入れてもべちゃべちゃにならずにふっくら美味しい状態で食べることができます。おひつがご飯の保存に使われるのも同じ理由です。
また、木には抗菌作用もあるので、お弁当が腐りにくく長持ちします。
②美味しそうに見える
これは言わずもがなですね。シンプルな木の色によって、色とりどりのおかずがとても美味しそうに見えます。
③軽くて丈夫
なんと一つ100gちょっとで、スマートフォン(大体150gくらい)よりも軽いのです。
荷物の多い学生さんや会社員の方に是非おすすめしたいです。
また、プラスチックのお弁当箱だと割れてしまったりしますが、曲げわっぱのお弁当箱はとても長持ちします。使えば使うほど木が引き締まって耐久性が生まれるそうです。
かく言う私も中学生の頃はプラスチックのお弁当箱を何度も変えていましたが、高校生のときは3年間ずっと曲げわっぱのお弁当箱にお世話になりました!
良い曲げわっぱお弁当ライフを!
お手入れは水洗いものや洗剤OKのものもあるので、確認しながら適切な使い方をすると、長持ちして愛着も湧いてきます。
最近は電子レンジOKのものもあるみたいなので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね。
曲げわっぱお弁当箱で今よりもご飯を楽しみましょう!