伝統工芸 〜螺鈿〜
ちょうど帰省で東京を通るとき、東京ミッドタウンにて螺鈿細工体験があったので体験してきました。
螺鈿細工の神秘的で繊細な美しさと出会ったのは、数年前に、池田晃将さんという若手注目作家の作品を見たことでした。その作家さんについても、またいつかコラムで語りたいです。
螺鈿細工とは
漆を用いた装飾技法の一つで、主に夜光貝やあわびなど貝殻のキラキラとした部分を薄く切り出して貼り付けていきます。
螺鈿細工体験では、まず薄く切り出した貝の板を、さらにカッターで細かく砕きました。そして、キラキラしているものの中でも青色の色味を感じるもの、ピンクの色味を感じるものなどがあるので、そうした好みのものを選びながら漆を塗った場所の上に一枚一枚貼り付けていきます。
本当に細かい作業で実際に作った作品はピンブローチほどのサイズでしたが、終わってみると時間はかなり経っていました。しかし、没頭して最後まで集中力が切れないくらい作業が楽しく、答えの決まっていないパズルのピースを自分で探しながら当てはめていくようなワクワク感がありました。
螺鈿の貝を貼ったあとは、伝統工芸士の方が一度持ち帰り、上から漆を塗り重ね、乾いたら切り出すなど、さらに幾工程も完成までに手間をかけてくださいました。
そしてつい先日、作品が手元に帰ってきたところでした。
体験できるということ
伝統工芸に興味をもつ、そしてさらに魅力を感じる方法の一つとして「体験する」ことが挙げられると思います。しかし、そもそも体験できる環境がないとその出会いすら難しくなってしまいます。
ぜひ、伝統工芸という分野に情報のアンテナを張って、ワークショップなど積極的に体験してほしいです。
意外にも週末のお出かけ先を探すようなサイトには、時期に限らずできる体験がたくさん掲載されています。
こうしたサイトは全国に網羅されているのが利点でもあります。
アソビュー!
https://www.asoview.com
みなさんは伝統工芸のどんな体験をしたことがありますか?
今回体験したワークショップ情報
THE COVER NIPPON (東京ミッドタウンガレリア3階)
- *3
- 今回のニッポンの色は
- 浅葱色
- Asagiiro
- 00a3af