ご覧いただきありがとうございます。工芸×お茶の世界を旅する、りりちゃと申します。今回はお茶室にみなさまをお招きし、おはなしできたらと思います。
季節のうつろいとともに変化するお茶室
3月中頃に茶道のお稽古でお茶室に入った際、天井からお釜が釣り下げてありました。通称「釣釜」と呼ばれているようです。
「釣釜」(引用:https://shimono.exblog.jp/18314696/)
そもそも茶道では冬頃(暦でいうと11月頃)になると「炉」を開き、お釜で湯を沸かすようになります。
「炉」(引用:http://tyanoyu21.blog83.fc2.com/blog-date-201112.html)
反対に夏に向けて「炉」から「風炉」へ切り替えるのですが、夏の一歩手前である3月頃だけは「釣釜」を使います。
「風炉」(引用:http://www.sankyodou.jp/item01.php)
3月だけお茶室に出現する「釣釜」の秘密
先生に理由をたずねると、「炉を開いてから月日の経過とともに灰が溜まってゆくでしょう。押さえつけてしまわなぬよう上から吊り下がるようになったのよ。」と教えてくださいました。
天井から鎖で吊るされた「釣釜」は容易にゆらりゆらり揺れます。慎重に扱わなければと気が引き締まるとともに、春の風を感じるひとときでした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
りりちゃ