工芸×美術館~工芸をじっくりみたいあなたに!国立工芸館

COLUMN

◆ 国立工芸館とは?

国立の美術館の中で唯一、工芸を専門に扱っている美術館で2020年に東京・竹橋から移転開業しました。「作家の個性を表現する工芸」・「表現の工芸」を扱う美術館として陶磁器・ガラス・竹細工・人形・染などありとあらゆる美術工芸作品を収集・展示・研究を行っています。

◆ どこにあるの?

東京から新幹線で2時間30分、石川県金沢市にあります!兼六園や金沢21世紀美術館からすぐの所に位置し、ほかにも石川県立美術館やいしかわ赤レンガミュージアムなどさまざまな文化施設が集積しています。

いしかわ赤レンガミュージアムの建物です

かなざわ赤レンガミュージアム

◆ 金沢~加賀藩と文化~

加賀百万石とよく言われている加賀藩。加賀藩の大名・前田家は代々文化を奨励する政策を行ったため、九谷焼や加賀友禅、加賀蒔絵、象嵌、金箔などさまざまな工芸が育ちました。そうした背景から、今回この地に国立工芸館ができることになったのだとか。

◆ 国立工芸館の歴史

もともと1977年に、皇居のすぐ近くにある旧近衛師団司令部庁舎を改装して、東京国立近代美術館の工芸館として開館しました🏫。

そして、政府が進めている地方移転施策によって2020年の秋に金沢「兼六園周辺文化の森」に移転しました。

◆ さいごに

なんと、一部作品を除いて撮影もできるそうなので、あなたの推しの工芸をカメラに収めることもできるそう!📸ぜひ、金沢に行った際には国立工芸館でお気に入りの作品を見つけてみてはどうでしょうか?

◆ 参考文献

東京国立近代美術館工芸課・編『工芸の見かた・感じかた』淡交社

国立工芸館案内

伝統工芸学生アンバサダーとらくらは「伝統工芸を未来と世界に」をビジョンに活動する学生団体です!

けんた

けんた

大学では、都市をフィールドとして学んでいます。また学芸員課程を履修しており、これをきっかけに博物館や美術館に頻繁に行くようになりました。工芸にはまったきっかけは、この美術館巡りをしているときに、東京国立近代美術館工芸館(いまは金沢に移転し、国立工芸館となりました)で様々な工芸作品に出会ったことです。日用のものに込められた美に驚きました。工芸作品は、それぞれの作品が作られた「場所」やそこを取り巻く自然・人々の暮らしを包摂していて、こんなに素晴らしい作品がたくさんあったのか!と感動したのを覚えています。 とらくらでは、「地域」に根ざした伝統工芸を見ていくことで、まちと工芸の関係性・そしてその可能性を探りたいと考えています。

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